さて、手術話を一休み。
先日、新しい友達、アナちゃんに頼まれた「運命の出会い」を
セッティングした。
イギリス帰国を目の前にした、アナちゃん。実はとても帰国が不安だとのこと。
帰れば、日本では見えなかった現実が見えてくる。イギリスの友達は、健康なまま、青春をエンジョイ(この表現古いよなあ)しているのを、目の当たりにすることになる。さらに、自分のこれからの人生に直面しなければならない。
彼女の不安はわかるようでいて、私の理解を超えている。
そんな、アナちゃんの希望とは。。。
実は私の友達で、ある全身不随のドクターがいる。21年前に怪我をしてから、医師となり、開業をし現在にいたる。そのドクターに会いたいという。
その運命の出会いをお願いすべく、友人宅訪問。もちろん、彼の移動はとても大変。そのため、最初は、電話でお話できれば。。。と思っていた。
ところが、ドクターとその奥様、休診日に直接アナちゃんのお見舞いに行くと言ってくれた。
で、運命の出会いに立ち会ってきた。
電動車椅子でアナちゃんの病室に入っていくと、
もう彼女は目がうるうる。
ある意味、彼女にとって、「彼に会う」ということは、自分の姿を鏡で見つめるようなものである。この希望を私に伝えるまでに自分との葛藤があったと思う。
約一時間半にわたる二人の話。そのあいだ、アナちゃんも何度も涙をながすことが。正直、彼女の涙をみたことがなかったのだが、今まで必死で耐えてきたんだなあと感じた。
「怪我をしても、あなた自身は変わらない。友達も家族も社会も変わらない。でも、そのことを知るには時間が必要」
「落ち込んで、泣いて、自己嫌悪に陥って、自分を責めて、治るんじゃないかと夢をみて。それの繰り返し。それでも時間とともに自信がかならずよみがえってくる」
彼は、2年間以上の入院生活、リハビリを耐え抜いた人。
そして、全身不随での人生を受け入れた人。
「人生は一度きりなのだから、ぼくはあきらめないことに決めた」
二人は、メイルアドレスなどを交換して、最後に握手をした。
なんか、電動車椅子でアナちゃんに少しでも近づこうとする彼と、上半身を少しずつ移動して彼の手を握るアナちゃんに、超ほろり。
運命の出会い
だよなあ、これは。
byたけっち。